首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

雑談-他流組手

昔のことを思い出したので雑談として。

学生時代、大学1年の夏休みに合宿制の教習所へ行った。約2週間、ほぼ同世代の学生が寝食を共にするので結構仲良くなる。

その中に一人、昔空手をやっていたという人が居た。一個上の方である。筆者も自己紹介で空手部に属していると言っていたので周囲に煽られ、皆の面前でその人と組手をやらざるを得なくなったことがある。勿論、既に友人関係だったし、相互に競技空手の試合経験はなかったので寸止めではないが、適当に手加減をしてのことである(紳士協定)。

その頃、筆者は玄制流の組手しか知らなかったので、運足で間合いを詰め、追い突き。するとその人は横(筆者の追い突きの外側)へ身を躱し、中段へ回し蹴りをしてきた。筆者の死角に入られたのでモロに喰らってしまったが当時は腹筋もカチカチだったし、足を軽く出してきただけだったので何とも無く。

今なら相手の攻撃を躱して外側に入って・・・、と言うのは首里手として当たり前のことだと思うが当時はそんな知識はない。「何流をやられていたのですか?」とお聞きしたら“本部流”とのことであった。当時は本部流の存在すら知らなかったが、とても印象に残った出来事であった。