首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

玄制流の型(2)

 先日祝嶺先生が話をされている動画を紹介しましたが、以前、玄制流のワンカンとローハイは伝承が判らないと記載したことがあり、先日の動画のワンカンを見ていて以前竜奇さんから戴いたコメントを思い出して改めて見てみた。

古伝の型-ワンカン、ローハイ/Traditional Kata-Wankan、Rohai - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans → 最下段にコメントを公開してあります。

 

 その中で比嘉清徳氏の神道流武芸館のワンカンとローハイの構成が玄制流ととても似ている。他にも糸東流の松風や松源流、松林流等も似ているが、比嘉清徳氏は岸本祖孝氏の弟子(祝嶺先生の兄弟子)なので、祝嶺先生との交流もあったと思われる。よって、泊の武士から比嘉家に伝承された(竜奇氏コメント参照)ワンカンとローハイが祝嶺先生に伝わった可能性が高そうである。

 そうすると玄制流の伝承で判らないのは残り、阿吽の型とバッサイ小(以前記載したが松林流等に構成が似ている)の2つの出自であるが、バッサイ小は泊手の型と思っており、これらも比嘉清徳氏経由なのかも知れない(阿吽の型も遠い記憶であるがS.I先生が泊手の型と言っていたような気がする)。

 

 因みに、ワンカンとローハイは泊の武士の名城政好(多分、里之子)親雲上→ 比嘉民真氏→ 比嘉清徳氏と伝わったとのことなので名城親雲上について調べてみたが真壁村の脇地頭に名城里之子親雲上と言う人物が居たらしいということしか判らなかった。真壁地区の名城村は沖縄本島の南端であり、泊地区とはかなり離れる。その子孫か縁者でも泊地区に居られたのだろうか。

   

   (出典:糸満市教育委員会 旧真壁村集落ガイドマップ)