首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

礼/Take a bow

正座しての礼は世間ではどのように教わっているのだろうか。玄制流では、正座の際には両膝を肩幅に開き、礼は顔も含めて45°下げるが、相手が必ず視界に入るようにと教えられた。相手が不穏な動きをしたときにすぐ対処できるようにということであった。立礼も…

玄制流の宗家/Head of Genseiryu

玄制流の宗家として聞いたことの無い方が型教範を出版されていた。確か筆者が高校生のころで、当時玄制流の新空手道教範(祝嶺制献著)を探していた頃なので、同じ玄制流の教範をやっと見つけたと思って即購入した。ただ、その中は教わった型との相違が結構多…

中国拳法からの伝系/Tradition from Chinese kempo

松村宗昆、武士 武村の師匠の佐久川寛賀は、唐手 佐久川と呼ばれていたそうである。そして、そこで言う唐手は琉球武術のことではなく、中国拳法のことではないかと言う説がある。また、空手の型は中国拳法の影響を強く受けているようである。すると、中国拳…

武士 武村/Bushi Takemura

武士 武村と松村宗昆は、佐久川寛賀の兄弟弟子だそうである。また、松村宗昆は佐久川寛賀と共に清国へ行って中国拳法を修行したとの説がある。但し、以前見た本部流のブログによるとその両説ともに確証がない話のようである(証拠が無いと言っていただけで、…

玄制流の伝系と型について/On the transmission and kata of Genseiryu

玄制流のバッサイ小は松林流のバッサイに構成がとても良く似ている。松林流では最初の方に手刀打ちから恐らく抜き手をしている箇所があるが、玄制流では掌底による突き上げにしている。誰からの伝承なのだろうか。玄制流にはワンカン、ローハイもある。これ…

玄制流 公相君小と岸本手 二段武/Koshokun-sho of Genseiryu and Nidanbu of Kishimoto-di

玄制流の公相君小は、岸本手に伝わる二段武という型のエッセンスを使って祝嶺制献先生が創作したものということであるが(二段武の動画の解説に書かれていた)、技の構成がほぼ全く異なり、共通箇所は側面への掛け手から鉤突きをすることだけである。二段武…

玄制流の型/Katas of Genseiryu

玄制流を創始したのは祝嶺制献先生であるが、さらに遡るとその伝承についていくつか判らない点がある。祝嶺制献先生の師匠は、佐渡山安恒先生と岸本祖孝先生である。祝嶺制献先生が岸本祖孝先生から伝授された型は、ナイハンチ、バッサイ、クーシャンクーの…

首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

玄制流S.I.先生は二段で師範の資格を出すと言われていたが、空手は生きる術ではないと思っていたことからそこでは二段を取らなかった。当時二十歳前のことである。今では、もし近所の子供達に空手を教えるとしたら、バックボーンとして師範の資格を取ってお…

大学空手部/College karate club

玄制流のS.I.先生の稽古は週一、1時間であり、自主トレをしなければ不足を感じていたこと、なかなか自主トレの場所・キッカケもないことから、空手部に入ることとした。高校にも空手部はあったものの、身体が伸びきる前に筋肉を鍛え過ぎると身長が伸びなくな…

玄制流の先生/Teacher of Genseiryu

玄制流のS.I.先生(空手で生活されている人ではないのでイニシャル表記とする)は、祝嶺制献先生の直弟子で、他の弟子は試合形式の自由組手でS.I.先生に誰も勝てなかったそうである。壁には数多の金銀銅メダルが飾られており、「試合に出るならいくらでも勝…

筆者の空手の伝系/Tradition of my karate

まずは自己紹介。筆者の空手の系図は以下の通り。 玄制流は11歳の終わり頃から神奈川県相模原市の錬心会と言う道場に通い、最終的に初段を頂いた。その後、都内の大学の空手部で卒業時に四段を出して頂いた。なお、玄制流のS.I.先生は玄制流師範の資格をお持…

首里手愛好会のブログ/BLOG-Society_of_shurite_fans

仕事が休みの日には近所の緑地公園で空手の型を練習しているが、やっていると型の原型や空手史等、いろいろ疑問に思うことがある。また、型の解釈等で思うこともある。備忘録も兼ねてそれらについて書くとともに何か情報を得られればとの思いでこれを始める…