首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

2022-01-01から1年間の記事一覧

雑談-松濤館

ほんとに雑談。 仕事で取引先の外人とお会いすることが2・3年に一度弱くらいであるものの、筆者は英語ができず、いつも相手の言うことが全く判らず、思うことを何も言えず、とても残念な思いをしている。 数年前から英会話の独学を細々と継続しており、この…

基本型-平安三段

平安三段はこれまでもちょこちょこ書いたが不思議な(解釈し難い)型である。 同型には右抜き手の後、手先を左回転・下方へ捻りながら左回りに回って左鉄槌の動作がある。ここはあまり解釈に困ったことはなく、大学空手部では抜き手を躱され、相手に捕まれた…

古伝の型-セイサン(半月)(2)

ほぼ雑談。 youtube等の動画を見ているとホームページに、よく見る動画の関連動画が出てくる。そこに最近、太極拳の“十三勢”とか“十三式”というタイトルの動画が出てくるようになった。過去に同名で検索したことは無いと思うのだけど・・。ただ、空手のセイサ…

古伝の型―五十四歩の解釈(2)

五十四歩についてはこれまで何度か記載したが、今野敏さんの言う“酔拳の名残”との説と、足を後ろに上げる動作(千鳥足?)を酔拳風に上手く表現できないことが気になり、そもそも酔拳ってどんなもので、どんな基本動作があるのだろうか/足を上げる動作に基…

玄制流の公相君大(武村の公相君)の解釈

以前、玄制流の公相君大を紹介したことがあるが、途中左右に、前蹴りして振り返って突き、戻って外受け、鉤突きという動作があり、とても違和感を感じていた。特に自分で練習していると振り返っての突きが取って付けたような動作に感じられ、“これ、何だろう…

突きについて

突きについて思い出したことがあるので。 玄制流での突きは突いた後、ちょっと肘を落とす感じで突き手を引け、常に引くことを意識せよと教わった。相手に突きが当たってから、突きのエネルギーが跳ね返ってくる前に引くことで突きの威力を増すんだとか、突き…

突き-引き手

突きの時の引き手について今朝の通勤中にふと思いついたので。 玄制流では最初に突きを教わったとき、引き手は突き手よりも意識して強く引く様に、と教えられた。確か、作用反作用でそうすることにより突きの威力が増すとか、そんな説明だったと思う。背後の…

雑談-子供達の空手教室

また昔(11・2年くらい前)の話。 名古屋に居た頃、近所のスポーツクラブに空手教室があり、小学校低学年時代に子供達を通わせたことがある。入会時には○○館(有名な流派)の小冊子を頂いた。基本と型主体で何年かやって7・8級くらいまでやっていたか・・。帯の…

雑談-祝嶺制献先生

玄制流のS.I.先生の話を思い出したので・・・。 玄制流の祝嶺先生、酒がとても好きだったそうです。S.I.先生によると当時(昭和30年代か40年代)、伊東にあった玄制流の道場、酒で潰したそうで。 その話を聞いた当時、中学生か高校生だった筆者は「酒って怖いな…

雑談―自主トレ

このGWも今日で終わり。久し振りに名古屋に帰って緑地公園での自主トレを行った。 準備運動として交互の前蹴りと横蹴りを各10回、諸蹴りを10回。会社の単身赴任寮の自室では階下への配慮からやっていないが、単身赴任前は毎週20回づつやっていたことなので(…

雑談-他流組手

昔のことを思い出したので雑談として。 学生時代、大学1年の夏休みに合宿制の教習所へ行った。約2週間、ほぼ同世代の学生が寝食を共にするので結構仲良くなる。 その中に一人、昔空手をやっていたという人が居た。一個上の方である。筆者も自己紹介で空手部…

ナイハンチ(24)―「私の唐手術」に基づく立ち方

先日、国会図書館の関西館から本部朝基氏の「私の唐手術」のコピーを郵送頂いた。申し込んでから2週間弱・・・。コピー代は2,268円。 内容は以前、文献として紹介したことがある岩井琥珀著の「本部朝基と琉球カラテ」と同じであるが(復刻版と言うことなので当…

棒術の伝承

「日本武道・武術大事典」、及び「日本の古武道」に棒・杖術の項があり、目を通してみた。 それによると古くは源平合戦から関ヶ原までの間、槍や長刀の刃先を折られ、残された柄で戦い棒・杖術に開眼した、と言う説が多く(確か富名腰着珍著の書でもそのよう…

掛け手・取り手-唐手が捨てたもの

先日紹介した日本武道・武術大事典に記載されていたことであるが、唐手が日本武徳会に承認された頃は、唐手は柔道・柔術の1バリエーションとの位置付けであり、本土普及に当たって柔道・柔術との差別化を図るためには掛け手・取り手を封印して打撃技に特化し…

雑談―流派について

先日、近・現代史にて空手の流派は当初武徳会に登録するためのものであり、沖縄では便宜的な物、本土では競合相手、との主旨のことを記載した。 空手経験者と話をすると、自分の流派が一番で他流派は○○が悪い等を言い出す人が多い。筆者は昔っからそれに疑問…

本部朝基氏の唐手

先に“日本武道・武術大事典”に基づく空手組織の近・現代史を掲載したが、同書を見ていて違和感を感じた箇所があったので原文そのまま紹介しておく。 「本部朝基は武才に秀でていたが、三男だったため一子相伝のお家芸であった本部御殿手は正式に学んでおらず…

空手の組織-近・現代史

先日、今の職場の方のお子さんが中学校の体育で空手をやることになったとのことで、「空手って全体の元締めみたいな組織はあるんですか?」と質問を受けた。筆者は「百流百派と言われる状態で全体の元締めはありませんね。大きくはオリンピックに代表される…

琉球新報ー沖縄の武技

コロナ禍の影響もあって関東に転勤となったこともあり、いつか国立国会図書館に行きたいと思っていた。まん防解除に伴い、2月中頃から規制が少し緩和されていたようなので、昨日行ってきた。 いくつか確認したいことがあったのだけど、ついでに琉球新報の191…

天の型

以前、組手について書いたことであるが、玄制流は一歩下がって受ける。大学空手部は一歩前に出て受ける。 競技空手は一歩下がって相手との間を作って攻撃に転じるが、元々の首里手としては前に出て相手の攻撃を躱して背後を取るか、或いは合気道のように相手…

欠伝型―ワンダウ(2)

ワンダウ(らしき型)には開掌で下段交差受けのような動作の部分がある。ただ、岩鶴のように両手で同時に受けるのではなく、左斜め前方へ左前屈で踏み出し、左下段掌底から右下段掌底で交差受けのカタチになる(次に右斜め前方に左右逆で同動作)。この部分…

ナイハンチ(23)

以前目を通した文献でも、稀に思わぬ気付きがあるのでときどき気の向いたときに読み返すことがある。 富名腰義珍著「琉球拳法唐手」でナイハンチの挿絵を見ていたときにふと、波返しから外側へ小手受けをするときの手の形が気になった。受け手は手の甲が外側…

空手の型の原型-中国拳法の套路

先日、何となく動画を見ていたらたまたま下記を見つけた。空手の型と中国拳法の套路を横並びで編集してある。 https://www.youtube.com/watch?v=uC9rdW06X2M 那覇手の型はほぼ中国拳法の套路そのままであり、現在の中国にもほぼ同じ型(套路)があるというの…

雑談ー体育としての空手

在宅勤務が続くようになり極端な運動不足を感じる昨今、在宅勤務完了後の夕刻に近所の公園に行って久し振りに体を動かしてみた。近所の子供達はほとんど居ないが最近は比較的明るい時間帯。 本当に久し振りにナイハンチ、バッサイ、続けて観空をやって、“あ…

番外編-当該ブログの分析(2)

当該ブログを始めてから約2年が経過する。現在のアクセス数はちょうど10,000件ってところである。1年目は約4,000件だったので、この1年間でのアクセス数は10,000件-4,000件=約6,000件。1年目よりおよそ1.5倍に増えたことになる。コロナ禍により在宅が増え…

ナイハンチ(22)―中国拳法の動作に基づく解釈/Naihanchi (22) -Interpretation based on the motion of Chinese martial arts

何となくyoutubeを見ていたら以下の動画を見つけた。引用されているスレは無視するとして、14‘00“頃からナイハンチを素にした中国拳法の動作の解説がある。 https://www.youtube.com/watch?v=EA0OIZdTjkM&t=252s 突き手に体重を乗せる、場合によってはそのま…

雑談―体育としての空手/Idle Talk - Karate as Physical Education

年末年始、久し振りに名古屋の自宅に帰り、緑地公園での自主トレをやった。ここ4ヶ月ほど会社の単身赴任寮の狭い室内でしかやっていなかったので、やはり広々としたエリア・屋外で伸び伸びと動くのは気持ちが良い。いつもと同じメニューだったのだが2・3日足…