首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

柔術(3)

 またYoutubeであるが、“柔道の古い手首のロック”との動画で、写っていた写真が船越義珍氏の教範に載っていたナイハンチの変手の写真によく似ていたので(下記左)興味が湧いて見てみた。

 

www.youtube.com

 

 見ると白黒動画で古い柔術の映像があり、突き・鉄槌・手刀・蹴り、上段上げ受けからの取手、最後の方では棒術も出てくるので、昔の空手の映像だと言って紹介したら皆さん、信じるのではなかろうか。

 動画に出てくる写真(何かの教範?)は、解説にArima’s Judo handbook of 1919と記載されているので調べたところ、有馬純臣著1914年発行の柔道教範のようである。上記146-147ページの写真等、同じ物であった。国立国会図書館からインターネット公開されているので、ダウンロードしてざっと見てみたが残念ながら突・蹴等の動作に関する解説は無かった。ただ、柔術の起源・伝承に関する解説があるようなので後日じっくり読もうかと思った次第。以前記載したけれども柔術の起源として「垂仁天皇7年(西暦紀元前23年)に宿禰と蹴速が角力で足を挙げて蹴り合い、脇骨を蹴折り・・当時は相撲柔術の区別もなく・・柔術に酷似した・・」等の記載があった。