首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

2021-01-01から1年間の記事一覧

総索引/Total Index

また、記事が増えて以前の記事を検索しにくくなってきたので総索引。 はてなブログ、システム的にもう少し検索し易くならないものか・・・。 → 総索引/Total Index - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

棒術(13)/Bo-Jutsu (13)

以前紹介した「沖縄伝統空手古武道・・・」の動画シリーズでは釵やトンファー等の古武器術も紹介されている。筆者は特に古武器には興味無いが、棍術は独学であり興味を持って見てみた。 → 【Okinawa traditional kobudo】沖縄伝統古武道 棒の練習法(Practic…

上段上げ受け(2)/Upper stage receiver(2)

先日、youtubeを見ていたところ、「沖縄伝統空手古武道 名嘉真朝増伝首里手(基本解説)」というタイトルの動画を見つけ、興味を惹かれたので見てみた。 → https://www.youtube.com/watch?v=dvIPOOqUc1k 上段上げ受けのときの引き手を自由に使えるようにする…

前蹴り(2)/Front kick (2)

先日紹介した津波高志「沖縄の空手」の中で、「蹴りはへそから上は蹴るな。上ではなく、体重を掛けて真っ直ぐ前に」との記述があった。現代の格闘技空手や競技空手とは異なる教えである。 京阿波根実基/Kyo-awa-ne(gon?) Jikki - 首里手愛好会/Society_of_…

京阿波根実基/Kyo-awa-ne(gon?) Jikki

先日紹介した、「図解 中国武術」を東京駅の丸善で買った際、たまたま津波高志「沖縄の空手」という本を見つけ、パラパラと見たところ空手史に関して書かれているようだな、と思ったので一緒に買って読んでみた。 内容は琉球史「球陽」に出てくる1523年の京…

棒術(12)-白樽/Bo-Jutsu(12)-Shirotaru

先日、たまたま空手の日奉納演武の動画を見つけたので眺めていたら、白樽の棍の演武があり、その解説で、「いざの場合には棒の先端にヤリやナギナタをつけて闘う」「随所にナギナタ振りという技法が組み込まれている」と紹介されていた。 → https://www.yout…

中国拳法からの伝系2/Tradition from Chinese Kempo2

ナイハンチ、四方公相君、岩鶴(チントウ)は横(または縦・斜め)一線の型であるが、以前記載した四方公相君の紹介動画の中で、横一線の動作は中国(明)の軍事教練の影響を受けているものとの説があった。 → 古伝の型-四方公相君/Traditional Kata - Sh…

番外編-雑談(2)/Extra Edition-Idle Talk (2)

コロナ禍により筆者の会社も事業環境が悪化し、筆者は関東の他社へ応援派遣となってしまった(単身赴任)。これに伴い、10年以上続けてきた名古屋の緑地公園での自主トレは終了。 関東での住居は会社の寮であるが、周囲を散策したところ、自主トレできるよう…

欠伝型-チンシュウ(チンス)(3)/Lost kata-Chinsu (3)

先日、新○氏の無○会空手のブログを眺めていたら、陳師の形はローハイ、チンテ、チントウで、チンテ≒チンスとの説が書かれていた。これまで見た記憶のない説であり、同氏の説ってそうだったっけ? と思って過去のブログを確認して見た(ちなみに、これらの形…

古伝の型 抜塞-最後の手刀受けの方向(2)/Traditional kata Bassai - Direction of the last hand sword (2)

以前、大学空手部で稽古した抜塞は最後の手刀受けの方向が改変されており、大学空手部で変えられたものが伝承されているのではないかと書いたが、どうも違うようなので、訂正。 → 古伝の型 抜塞-最後の手刀受けの方向/Traditional kata Bassai - the direct…

古伝の型-四方公相君(3)/Traditional Kata - Shihou Kusankū (3)

昨日の自主トレで四方公相君を前後方向にやってみた(本日は雨天休止)。 四方公相君の演武線のイメージは下図の通りであるが(厳密には少し異なる)、始めの向きを左向きに変え、最後の二段蹴りを後方に向けただけである。 結果、やはりその構成技は概ね観…

古伝の型-四方公相君(2)/Traditional kata-Shihou Kusankū (2)

四方公相君、順番を覚えてしまったので一昨日・昨日の自主トレで少しやってみた(本日は雨天休止)。 横一線の型と言っても立ち方は前屈or後屈(糸東流では猫足?)であり、そのまま前後方向で動こうと思えば可能である(一部変えた方が良さそうな箇所はある…

古伝の型-四方公相君/Traditional Kata - Shihou-Kusanku

先日、「空手最古の形」の文言に惹かれ、新垣氏の動画を見ていたところ、四方公相君について以下の主旨の発言をされていた。 ・ 糸洲安恒氏の創作と言われているがそれは誤り。糸洲氏が保存してくれた型。 ・ 現在、糸東流にのみ伝わっている横方向に動く型…

古伝の型 抜塞-最後の手刀受けの方向/Traditional kata Bassai - the direction of the last hand sword

富名腰義珍先生の抜塞で、正面に向かっての左下段外受けの後の最後の手刀受けは、 右斜め前に右手刀受け 目線は左斜め前で、手足を右斜め後ろに向き直し 左斜め前に左手刀受け と大学空手部で先輩から教わった。諸先輩方は皆さんそのように演武されており、…

ナイハンチ(21)-ナイハンチと抜塞の共通性/Naihanchi (21) -Commonality between Naihanchi and Bassai

以前、ナイハンチを前後に動いてやったときに左背手→三日月蹴り→猿臂→下段払いという動作となり、「まるで抜塞だなぁ」と思ったことを書いたことがある。ここで言う抜塞は勿論、富名腰義珍先生伝承の抜塞である。 → ナイハンチ(2)/Naihanchi(2) - 首里手愛…

空手伝承の地、沖縄4/Okinawa, the land of karate tradition 4

前回掲載した中国と琉球王朝の簡単な年表を見ていて思ったこと。 → 空手伝承の地、沖縄3/Okinawa, the land of karate tradition 3 - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans 以前も書いたように、空手伝承の地は首里・泊・那覇の3地域と言われており、全て…

空手伝承の地、沖縄3/Okinawa, the land of karate tradition 3

ちょっと長いですが文章は少ないので・・・。 先日、那覇・泊・首里地方の位置関係を紹介したが、その中で ①1700年以前の海岸線 → 空手伝承の地、沖縄(首里・泊・那覇地区)/Okinawa, the land of karate tradition (Shuri / Tomari / Naha area) - 首里手…

総索引/Total Index

総索引/Total Index - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans (hatenablog.com)

空手伝承の地、沖縄2/Okinawa, the land of karate tradition2

以前、沖縄/琉球王国における首里・泊・那覇の位置関係を紹介した。 → 空手伝承の地、沖縄(首里・泊・那覇地区)/Okinawa, the land of karate tradition (Shuri / Tomari / Naha area) - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans (hatenablog.com) 先日、…

古伝の型-五十四歩の解釈/Traditional Kata-Interpretation of Gojushiho

以前、ワンカンの解釈で、松濤館のワンカンは海外からの解釈動画があることを紹介した。その最初の両手で中段に構え、左斜め前、右斜め前に進む動作が五十四歩の最初に出てくる動作と同じであり、参考となる。 → https://www.youtube.com/watch?v=MbobMew3hL…

番外編-雑談(ブルース・リー)/Extra Edition-Idle talk (Bruce Lee)

ブルース・リーと言うと、空手をやっている大概の人は白ける。しかしながら、筆者は小学生の頃に初めてTVで見てから、今でもあの格闘シーンを見るのは好きである。 1年位前に本当に久し振りに映画を見たが、下っ端相手の格闘シーンではよく、相手の攻撃手を…

鉄騎二段の解釈と掛け試しについて/ About the interpretation of Tekki Nidan and the trial

鉄騎二段の最初に両肘を張る動作は、後方から羽交い締めされたとき、或いは正面から胸ぐらを捕まれたときにそれを外す動作と解釈していた。 吉福康郎著 格闘技「奥義」の科学を読んでいたところ、中国拳法の突きは相手を吹き飛ばすような(体当たりのような…

糸洲安恒氏の家系/Anko Itosu's family

先日、玄制流 祝嶺先生の師匠の佐渡山安恒氏と船越先生の師匠の安里安恒氏が新城親方安基を祖とする遠い親戚だと書いた。新城親方の名乗頭は「安」であり、子孫の名前には皆、「安」の字が付いている。それで糸洲安恒氏ももしかして、と思って調べてみた。 …

番外編-当該ブログの分析/Extra Edition-Analysis of this blog

今日は朝から雨で自主トレに行けないので・・。 当該ブログは昨年2月頃から始め、今年2月頃のアクセス数は約4,000件であった。つまり、ざっくりとは平均で一日10件程度アクセス頂いていることになる。 また、最近数件追加しているが、今年2月頃の投稿数は大…

古伝の型-ワンカンの解釈/Traditional Kata-Interpretation of Wankan

玄制流のワンカンには上段諸手交差受けから左右方向に両拳を突き出す動作がある。玄制流の人位の型に上段諸手交差受けから両手を引き込む動作があり、S.I先生は両手を麻縄で縛られた時にそれを緩める動作の意味も含まれていると仰っていた。ナイロン等の無い…

横蹴り/Side Kick

先日TVを見ていたらある女優が体中の関節をボキボキ鳴らしていた。 指関節を鳴らしたことのある人は多いと思うが、関節を動かすとちょっと引っ掛かりのようなものを感じることがあり、それをさらにグッと押し込む/広げてポキンと鳴らすと引っ掛かりが取れ、…

船越義珍師匠 安里安恒氏/Gichin Funakoshi Master Anko Asato

ときどき、1914年1月17-19日に琉球新報に掲載された安里安恒談「沖縄の武技」が公開されていないか検索しているが、たまたま「安里家の元祖は池城安基」との記事を見かけた(Wikipediaだったかと)。 それで頭に引っ掛かった。池城安基と言えば先日、佐渡山…

玄制流 祝嶺制献師匠 佐渡山安恒氏/Genseiryu Seiken Shukumine Master Anko Sadoyama

操作ミスで消してしまったので再掲載(内容は変えていません)。 玄制流創始者の祝嶺制献先生の師匠、佐渡山安恒氏については以前、どういう人だったのか情報が無いと記述した。古流唐手の使い手として有名だったそうであるが、佐渡山安恒氏の祖先は三司官だ…

総索引/Total Index

前回、目次・索引を作成して以降に何件か投稿したので総索引/Total Index。 ・ 目次(ショートカット集)/Index(1/4) : 前書き~運足/Preface~Step → 目次(ショートカット集)/Index(1/4) - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans (hatenablog.com)…

棒術(2-1)-棒振りの時の風切り音/ Bo-Jutsu (2-1) -Wind noise when swinging a Bo

先日、準備運動として左右交互に持ち替えつつ肩先から前方へ棒を振り下ろしていたところ、「ヒュン」という風切り音が1度聞こえた。普段、風切り音を立てることには拘っていないが気が向いたので試行錯誤してみた。 コツとしては、前に出す手を一生懸命早め…