先日紹介した日本武道・武術大事典に記載されていたことであるが、唐手が日本武徳会に承認された頃は、唐手は柔道・柔術の1バリエーションとの位置付けであり、本土普及に当たって柔道・柔術との差別化を図るためには掛け手・取り手を封印して打撃技に特化したものに改変せざるを得なかったと言うことである(原文そのままではないので細かい表現は違ったかも知れない)。他の文書にも確か同様のことが書かれていた。また、筆者の玄制流の先生も同様のことを仰っておられた(空手には本来、掛け手・取り手があり型の動作にそれが含まれているが、競技化に伴い失われた、と)。
唐手は武術として大切なものを捨てたようである・・。
確かに唐手(特に型は)は中国拳法の影響を受けているとは思うが、掛け手・取り手の技から、よく言われるように首里手には元々、中国拳法とは異なる武術があったんだろうな、と感じる。そして、動画で琉球古武術(岸本手や本部御殿手等)を見ていると、それって合気道に近いものだったんじゃなかろうか、と勝手に思っている。
気が向いたら合気道も少し調べてみようか・・。