首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

棒術の伝承

「日本武道・武術大事典」、及び「日本の古武道」に棒・杖術の項があり、目を通してみた。

それによると古くは源平合戦から関ヶ原までの間、槍や長刀の刃先を折られ、残された柄で戦い棒・杖術に開眼した、と言う説が多く(確か富名腰着珍著の書でもそのように紹介されていたと思う)、武術として発達したのは1500年代ということである。琉球王国に伝わったのはその頃だろうか・・。

流派は下記3流が紹介されていた。

 

竹生島流棒術 :1100年代後半(源平合戦~)

神道無想流杖術:1500年代後半

・無比無敵流杖術:1600年代前半(関ヶ原~)

 

また、杖道は現在、全日本剣道連盟に属しているそうである。“へぇ~”ですね。

「日本の古武道」では組手形式での杖の使い方が紹介されており、結構興味深かった。やはり、首里手の棒術は中国拳法の撓る棍ではなく、日本の棒術から来ているのだな、と今更ながらに実感しました。

ちなみに、首里手の棒術のような型は紹介されておらず、そのようなものが存在しないとすると、一人で稽古できる首里手の棒術の型って貴重ですね。