首里手愛好会/Society_of_shurite_fans

空手の型をやっていて思うこと

玄制流の公相君大(武村の公相君)の解釈

 以前、玄制流の公相君大を紹介したことがあるが、途中左右に、前蹴りして振り返って突き、戻って外受け、鉤突きという動作があり、とても違和感を感じていた。特に自分で練習していると振り返っての突きが取って付けたような動作に感じられ、“これ、何だろう?”と。

 

→ https://www.youtube.com/watch?v=Ei_r6KHDpHY&t=10s   1:00分頃~

 

 この型は玄制流独特という訳では無く、Tachimuraのku-sankuとして現代に伝わっているので、古流琉球空手に存在していた動作だろうと思われる。“隠されていた空手”に書かれているように、相手は常に一人だと想定するとこの動作はどうなるのだろう。突きの時の逆手(引き手)は蹴った側の相手に対する後ろ猿臂だろうとは思っているものの、突き手は本当にずうっと疑問であった。仮にそこに相手が居るとしても絶対に効くことのない、取って付けたような突きとしか感じられない。

先日、休日に新宿に買い物に行く電車内でふと思いついた。以前紹介したことがあるがワンカンで左右に両手を突き出す動作。片方の手で相手を引き込みつつ、もう一方の手で突く動作。これかな、と。

 

古伝の型-ワンカンの解釈/Traditional Kata-Interpretation of Wankan - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans (hatenablog.com)

 

前蹴りしつつ後ろ手で相手を引っ掴み、逆方向へ(突きでは無く)引き込みつつ、後屈になり後ろ猿臂。これが答えと言う訳ではないだろうが成り立ちそうである。他にも、他の型にも沢山、疑問点がある。まだまだ。