空手/karate
先日、玄制流 祝嶺先生の師匠の佐渡山安恒氏と船越先生の師匠の安里安恒氏が新城親方安基を祖とする遠い親戚だと書いた。新城親方の名乗頭は「安」であり、子孫の名前には皆、「安」の字が付いている。それで糸洲安恒氏ももしかして、と思って調べてみた。 …
今日は朝から雨で自主トレに行けないので・・。 当該ブログは昨年2月頃から始め、今年2月頃のアクセス数は約4,000件であった。つまり、ざっくりとは平均で一日10件程度アクセス頂いていることになる。 また、最近数件追加しているが、今年2月頃の投稿数は大…
玄制流のワンカンには上段諸手交差受けから左右方向に両拳を突き出す動作がある。玄制流の人位の型に上段諸手交差受けから両手を引き込む動作があり、S.I先生は両手を麻縄で縛られた時にそれを緩める動作の意味も含まれていると仰っていた。ナイロン等の無い…
先日TVを見ていたらある女優が体中の関節をボキボキ鳴らしていた。 指関節を鳴らしたことのある人は多いと思うが、関節を動かすとちょっと引っ掛かりのようなものを感じることがあり、それをさらにグッと押し込む/広げてポキンと鳴らすと引っ掛かりが取れ、…
ときどき、1914年1月17-19日に琉球新報に掲載された安里安恒談「沖縄の武技」が公開されていないか検索しているが、たまたま「安里家の元祖は池城安基」との記事を見かけた(Wikipediaだったかと)。 それで頭に引っ掛かった。池城安基と言えば先日、佐渡山…
操作ミスで消してしまったので再掲載(内容は変えていません)。 玄制流創始者の祝嶺制献先生の師匠、佐渡山安恒氏については以前、どういう人だったのか情報が無いと記述した。古流唐手の使い手として有名だったそうであるが、佐渡山安恒氏の祖先は三司官だ…
前回、目次・索引を作成して以降に何件か投稿したので総索引/Total Index。 ・ 目次(ショートカット集)/Index(1/4) : 前書き~運足/Preface~Step → 目次(ショートカット集)/Index(1/4) - 首里手愛好会/Society_of_shurite_fans (hatenablog.com)…
先日、準備運動として左右交互に持ち替えつつ肩先から前方へ棒を振り下ろしていたところ、「ヒュン」という風切り音が1度聞こえた。普段、風切り音を立てることには拘っていないが気が向いたので試行錯誤してみた。 コツとしては、前に出す手を一生懸命早め…
以前、Tachimuraのナイハンチの動画を紹介したことがある。 → https://www.youtube.com/watch?v=Dw8-79xX-Sw 実は、最初に見つけた動画はこれではなく、何か趣のある橋の上と建物の軒下で外人が演武するものであったが、現在その動画は削除されているようで…
以前、いろいろな人の突きと効く突きについて書いたことがある。 筆者は工学者なので、効く突きとはどういう突きなのか、何故/どう効くのか、科学的に/論理的に説明できないものだろうか/いつか考えてみようかなと思っていた。 先日、車を運転中にTVで武…
昔、いつの頃か忘れたが玄制流のS.I.先生から、空手は沖縄の地域によって特徴が異なり、地域の名前を取って大きく首里手・泊手・那覇手に区別されていると聞いた。首里手は首里城近郊なので士族の拳、泊手は首里手に近い拳、那覇手は中国拳法を取り入れた庶…
先日、たまたま仲里周五郎氏と言う方の公相君大の動画を見た。 → https://www.youtube.com/watch?v=znNZKMaBVDg 公相君大は型の構成が流派によって大きく異なるが、仲里氏の型の構成が、船越義珍氏から伝承された公相君大(観空)とほぼ同じであり、細かい動…
一人で練習する際、足腰の筋トレの一環として、交互の蹴りや諸蹴りをやっている。 交互の蹴りはしゃがんだ状態から立ち上がりつつ前蹴りなり横蹴りを左右交互に行う。スクワットとその場蹴りを同時にやるようなものである。 諸蹴りはしゃがんだ状態から飛び…
学生時代に観空を覚えたとき、左手で上段回し受けの後の右手手刀打ち込みは抜き手にした方が良いのではないか、玄制流のS.I.先生の教えからしたらその方が最短距離で目の前の相手へ攻撃できるし、合理的だろうと思っていた。だから最初は抜き手で練習してい…
久し振りに一つ。 空手は棒術と共に発達してきたとの説はよく見かける。また、空手の型は棒を想定したものであるとの説もあり、昔、一通りの型を棒を持って練習していた時期がある。棒の型としても成立しそうだな、と思ったものも多い。 表記の本は、その広…
(10) 棒術・棒術(0)/Bo-Jutsu(0) → https://society-of-shurite-fans.hatenablog.com/entry/2020/06/02/棒術%280%29%EF%BC%8FBo-Jutsu%280%29 ・棒術(1)-棒/Bo-Jutsu(1)-Bo(Stick, Rod, Pole)(棒の種類) → https://society-of-shurite-fans.hatenablo…
(8) 古伝の型・古伝の型-サンチンとセイサン(半月)/Traditional Kata-Sanchin and Seisan (Hangetsu) → https://society-of-shurite-fans.hatenablog.com/entry/2020/04/26/古伝の型%EF%BC%8Dサンチンとセイサン%EF%BC%88半月%EF%BC%89%EF%BC%8FOld-fa…
(e) 蹴り・蹴り/Kick(回し蹴りと横蹴りについて) → https://society-of-shurite-fans.hatenablog.com/entry/2020/04/01/蹴り%EF%BC%8FKick ・前蹴り/Front kick(抱え込みの大切さ) → https://society-of-shurite-fans.hatenablog.com/entry/2020/04/25…
投稿数が多くなり、もう一回見ようと思ったときにページを捲って探すのが手間だからINDEXを設けることとした。行数がかなりあるので不本意であるが4回に分割する。 (1) 前書きと筆者の空手史・首里手愛好会のブログ/BLOG-Society_of_shurite_fans(簡単…
(2) 空手史関連・本部朝基と琉球カラテ 岩井虎伯 ← お勧め。空手史に関してとても判り易い。・唐手から空手へ 金城裕 ← 空手=体育だと言い切っておられる。・沖縄空手道の歴史 新垣清 ← 広範な知識をお持ちなのだろうが論点がぶれるので判り難い。・空手伝真…
ここまで書くに当たっての参考文献。長くなるので2回に分けて。 (1) 教本類(a) 玄制流関連・空手鍛錬3ヵ月 祝嶺制献・新空手道教範 祝嶺制献・玄制流空手道教範(型編) 土佐邦彦 ← ワンカンとローハイはこれによる。 (b) 松濤館・松濤会関連・琉球拳法唐手…
一人で型を練習しているといろいろなことが頭に浮かび、気が付くと公園で突っ立ったまま考え込んでいる時間が多かった。そこで、頭の整理と備忘録を兼ねて本ブログを始めた。不思議とこれを始めてから練習中に考え込む時間が少し減った。考える/思い出す必…
緑地公園で一人で型の練習をしていると、時々声を掛けて下さる人がいる。「熱心ですね」「綺麗に足が伸びて、格好良いですね」等。その中で印象に残ったこと。 ① 公園スタッフの上着を着た方が、「居合いをやっているのですが杖を知りたくて」と言って来られ…
拳法概説は空手史を調べていたときに引用されていることが多く、興味を持っていた。国立国会図書館のデジタルブックに無く、古書店でも見つけられず、復刻版が出版されたときには迷わず購入した。読んでみて気付いたが、これは大学に入ってから空手を始め、2…
松風は「空手道-専門家に贈る」では作者不明となっている。一方、船越義豪氏作との説もある。この型は、払い動作から下段すくい上げ(砂掛け?)、突き等、変化に富み面白い型である。→ 新体道なので少し特徴的な動きだけど・・https://www.youtube.com/wat…
以前、空手の型には左右のアンバランスがあり、左右逆動作での練習もしていることを書いた。末吉や周氏の棍も左右のアンバランスは顕著である。何しろ、棒の持ち替え動作が無いのだから。 だから棒の型はやり始めた当初から左右逆動作での練習もしている。そ…
空手の型は、前面に一人の相手を想定したもの、と言う。実際にやってみると確からしい。棒術は空手と密接な関係があると言う。だったら型も同じ発想だろう。末吉の棍で相手を前面に一人想定してやってみた。左右に受ける動作は、前面の相手の左右からの打ち…
末吉の棍は「空手道―専門家に贈る」で、周氏の棍は村上勝美さんの本で覚えた。周氏と末吉の型はとても似ている。元々同一の型だろうか。大学空手部の同期に両型が似ていることを言ったら「当たり前じゃん」と言われたことがある。彼は何故そう言えたのだろう…
かなり古い本であるが、空手道大鑑2という国立国会図書館のデジタルブックを地元の図書館で閲覧/コピーさせて頂いた。戦後しばらくして出版された棒の教範のようである。また、いろいろなところで引用される“拳法概説”を購入したところ、そこにも棒の型が掲…
以前(数年前)読んだ解説で、中国拳法の棒を使う武術は棍術、日本の武術は棒術と言うそうである。中国拳法には、二節棍(ヌンチャク)や三節棍もある。当時は「そうなんだ」、と素直に思っていた。ただ、日本の棒術で紹介されている型の名前は、周氏、末吉…